「 -没後25年 炎の記憶- 古谷道生 珠玉のコレクション展」

令和 7年 10月 4日(土)~ 12日(日) 会期中無休

この度、没後25年を記念して、伝説の陶芸家 古谷道生 先生の遺作展を開催する運びとなりました。先生の陶芸人生に寄り添うように集められた、コレクターF氏の愛藏品を一堂に展示します。生涯で30基以上の窯を築き、多くの陶芸家たちの羅針盤となった著書「穴窯 -築窯と焼成-」を残した先生の足跡を、この特別なコレクションから感じとっていただきます。一人の作家を深く愛し、魂を込めて集められた珠玉のコレクションを、是非この機会に皆様お揃いでご高覧賜りますようご案内申し上げます。

父が亡くなり25年が経ちました。今でも父の作品はもちろん、人柄や私の知らないエピソードを多くのお客様から聞かせて頂きます。F氏は、今でも父の命日に信楽までお参りに来てくださいます。その時には必ず、父のコレクションを1・2点車に忍ばせ、私に買った時の事や思い出を嬉しそうに話されます。そんなF氏を見て改めて父を誇りに思い、多くのお客様に愛されていたのだと私も嬉しくなります。今回、文錦堂での2回目のF氏のコレクション展、私も今からどんな作品が出品されるのか楽しみです。 / 古谷 和也